にこは神様に○○される?

失踪して7年たった父の部屋の最後の掃除で見つけた指輪をはめてしまった栗下にこは、フェミニンな自称神さまに気に入られ――初めてのキスはレモン味のくちびる泥棒コメディ。
巻き込まれ型のヒロインが、事態にハッと気付いて、一歩間違えば単なる説明台詞になってしまう状況説明をした後に饒舌に嘆き叫ぶ展開の頻発。これって、前半は喋りで大いに笑わせ、後半でシリアスになる小劇団系の演劇っぽい感じ。
それから、男が想像してみた少女漫画の世界って感じのテクニカルタームの乱舞も特徴の一つ。かなり黴臭い表現と、もってまわったツッコミには、6〜8頭身のキャラよりも、3頭身のキャラが動き回る方が似合うかも。
油揚げを焼いて生醤油で戴いたりサラダに載せたり、なんてのはよくやるんですが、焼いたお揚げを一口サイズにして、梅肉と肉味噌をディップする、ってのは思い付かなかった。黒パンにぶ厚くバターとサラミを載せるブテルブロッドは、チーズやピクルスやオリーブや青物を追加した方が美味しそう。
次巻でも、一風変わった献立が楽しみです。

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