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著:新木伸 画:あるや ガガガ文庫*1

体に反して態度がデカい真央、ゲームだけは天才の紫音、何でも善意に受け取り過ぎの恵、肉大好き綺羅々、個性豊かな四人の女の子と部室でゆるふわに駄弁る僕は、京夜――文章4頁+イラスト2頁で1話の四コマ小説群。
本作、『生徒会シリーズ』(葵せきな) *2や『僕は友達が少ない』(平坂読) *3みたいな部室駄弁りモノではあるのですが、登場人物の屈託のなさが圧巻。1日1殺を見開き文章2頁で淡々と描き続ける『とくまでやる』(清涼院流水) *4みたいな感じ、といえるかも。
登場人物の誰かと誰かがひっついた瞬間にすべてが崩壊しそうなことを暗示しながら話が進む『生徒会〜』や『僕は〜』から恋愛成分をさらに消したことで、何だか《一家団欒》みたいな雰囲気になってます。
部屋の中だけですべてが完結していて、相姦が禁じられている、と見れば、部室駄弁りモノって、ある種の擬似家族ものなのかも、なんて思いました。

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