2ch統合情報思念体モナー

yomimaru2005-02-08

鋭く時代を刺せ、それが2ちゃんねるクオリティ。
2ちゃんねるライトノベル板に巣喰う名も無きラノベ読み細胞の情念が凝り固まって生まれた統合情報思念体、それがモナーです。
今日は、ちょっと皮肉も言うけれど、実は気のいいお友達 モナーを紹介しましょう。

モナーこのラノチャート
重み作家名検索
5.00小川一水
 4.73冲方丁
 3.67海原零
 3.39高野和
 3.17田口仙年堂
3.04桜庭一樹
 2.89鎌池和馬
 2.87沖田雅
 2.81桑島由一
 2.80雪乃紗衣
 2.75須賀しのぶ
 2.70おかゆまさき
 2.68渡瀬草一郎
2.47うえお久光
 2.47高瀬彼方
 2.38吉田直
 2.32高殿円
 2.31時雨沢恵一
 2.30樹川さとみ
 2.28谷川流
2.27桜坂洋
 2.07豪屋大介
 2.00葉山透
 1.93皆川ゆか
 1.86あざの耕平
 1.85新井輝
 1.84浅井ラボ
 1.75鷹見一幸
 1.63上遠野浩平
 1.60川上稔
 1.57三雲岳斗
 1.56西尾維新
 1.53橋本紡
1.37高橋弥七郎
 1.30甲田学人
 1.20今野緒雪
1.16賀東招二
 1.16秋田禎信
 1.12成田良悟
 1.09榊一郎
 1.08奈須きのこ
 1.00その他
 0.83神坂一

モナーの誕生

モナーが産声をあげたのはいつか定かではありません。少なくとも2000年には、いくつかの細胞が集合し、ネットの海にくらげなすただよえることとなっていたようです。その後も、モナーを構成する細胞は順調に数を増やし続け、現在では数百から数千になっていると予想されています。
モナーの細胞は、あるものは貪欲に、またあるものはそれなりにライトノベルを吸収します。そして、細胞のそれぞれが強烈な刺激を受けた本を、半年おきに単純に5冊程選びます。
特殊な刺激で急激に自己増殖する厨胞もいるし、これを食べるマクロファージもいるのが面白いところ。
各細胞の選択をそのまま統合した結果が、モナーの選ぶ「この半年のライトノベル」であり、別名「2ちゃんねるライトノベル板大賞」とも呼ばれるのです。

このラノ占いでモナーを知る

2004年下半期モナーは、トップ6に桜坂洋小川一水うえお久光桜庭一樹高橋弥七郎賀東招二を選びました。
さっそくこのラノ占いにかけてみると――このラノ度は2.55、このラノ幅は1.27、お薦め作家渡瀬草一郎うえお久光になりました。
モナーのすごいのは守備範囲。このラノ占いにあげられている全作家が含まれています。通好みからベストセラーまで好きな作家がばらけているのも特徴です。このラノ度はちょっと書評人寄りですね。
自分の好みをしっかり持っているが、世の動きにもきちんと追随し、とにかく乱読で手広く本を読み、ライトノベルにはちょっとうるさい――そんなモナーの面影がうかがえます。
モナーにお薦めの渡瀬草一郎は、2004年下半期の第9位。ちゃんと読んでますね。読むべき本はきちんと読む、モナーには、そんな几帳面なところがあるようです。

モナーの本棚

モナーがこれまで、折にふれ選んできた「この一冊」は、こんな感じ。*1

2000年猫の地球儀 (秋山瑞人)*2 *3
2001年上  失踪HOLIDAY (乙一)*4
2001年下BLOODLINK 赤い誓約 (山下卓)*5
2002年上封仙娘娘追宝録・奮闘編4 夢の涯 (ろくごまるに)*6
2002年下イリヤの空、UFOの夏 その3 (秋山瑞人)*7
2003年上撲殺天使ドクロちゃん (おかゆまさき)*8
2003年下バッカーノ! 1931 特急編 (成田良悟)*9
2004年上デュラララ!! (成田良悟)*10
2004年下All You Need Is Kill (桜坂洋)*11
モナーの選択は、愉快に尖っているといえましょう。多くの細胞に吸収されて鋭い刺激を与えた本が、この選択の結果に入っているのです。

モナー先物を買う

モナー秋山瑞人に目をつけたのは、イリヤよりずっと前、猫の地球儀でした。猫の地球儀は、初めて日販週間文庫ランキング*12トップ20に入った秋山瑞人作品。イリヤの3巻は4位を獲得していますが、これは秋山瑞人文庫ランキング最上位です。実に先物買いが上手い。
BLOODLINKシリーズは、瀬名秀明による外伝(第3作目)の紹介が読者層を広めるきっかけになったと言われていますが、第2作目で注目しているのは凄い。ちなみにBLOODLINK第1巻は、乙一についで2001年上半期の第2位。なかなかに侮れません。勝負師の勘冴え渡る、といった印象です。

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モナーは祭り好き

2003年のドクロちゃん日販週間文庫ランキングでは、1巻8位、2巻6位と昇り調子の年でした。シリーズで後の巻の方が順位が上というのは、なかなかありません。こういう景気の良い祭は見逃さない、そんな目敏さを持っているのがモナーです。
成田良悟の連続刊行祭にも大いに参加。2003年のバッカーノ3箇月連続刊行祭、2004年のデュラんぷ!連続刊行祭と、刺激的なお祭騒ぎにモナーの心も踊ったようです。
乙一集英社から角川への移籍祭も、移籍後第一作をきちんと拾っています。ちょっとした祭も見逃さないモナーの姿勢、機を見るに敏ですね。

モナーは未来を臨む

夢の涯が出たのは2002年6月。新刊を待ち続けてもう2年半が過ぎました。この不条理な状況にもめげず、モナーの細胞たちは今日も活発に動きを続けています。
こんな人情溢れる勝負師 モナーが今回先物として選んだのは、まずは桜坂洋、続いて桜庭一樹*13の二本桜。
モナーの予想通りと相成るか、ろくごまるに を待ちながら、今後を見守っていきたいものです。