別冊文藝春秋2006年3月号

yomimaru2006-02-08

bk1

2ちゃんねる情報*2で購入したんですが、最近気になっている作家が結構書いていて得をした気分。
森博嗣「あと少し変わった子あります」は、大学教授のぼやきと研究者の生き方を、不思議なレストランでの同席者との会話で綴る短篇。店の雰囲気が、覆面してふぐ肝を出す料理店みたいな感じです。
中途半端なところで終わっているな*3と感じていた泣き虫弱虫諸葛孔明(酒見賢一)も快調連載中。キャラにも三国志の記述にもツッコミまくりの地の文が嬉しい。
買物コラム「幸せの青いポアラ」では、小粒でもピリリと辛い桜坂洋を見ることができました。

最近のW桜

bk1

私が実地で知るニート像とは違った姿を描いたニート(絲山秋子) *1が気になっていたので、ニート特集のユリイカ 2006年3月号*2を読んでみたんですが、ニート作家という訳でもないのだろうに、何故かW桜の作品への言及がかなり目について驚き。All You Need Is Kill(桜坂洋) *3GOSICK(桜庭一樹) *4が、「詩と批評」の文脈で語られるような時代になったのか、と、ちょっと感慨を覚えました。「W桜」という呼び方も、すっかり定着したみたいです。
SFが読みたい! 2006年版*5では、新刊予告に Bottom of the World(桜坂洋) が出てました。

><