クレイジーカンガルーの夏

yomimaru2006-11-16

bk1
著:誼阿古 画:藤本みゆき GA文庫*1

東京から転校してきた従兄弟の冽史の都会っぽさに少々馴染めない広樹は、冽史の家庭の事情をきっかけに、秀一、敬道の協力で冒険をすることに――1979年7月にかけるノスタルジックストーリー。
題名や表紙の絵柄から、ロケットの夏*2的な雰囲気を期待していたんですが、内容的には、非SFのNHK少年ドラマシリーズに当時のアニメ知識を行儀良く盛り込んだ感じ。後書に作者本人は当時リアルタイムで見ていたわけじゃなく、ググって書いた、とあって納得。でも「富野」が「冨野」になってるのはちょっとマズいんじゃ……
敵将ハイネルの悲劇の生まれと育ちを描くボルテスV、ロミジュリ展開が嬉しい闘将ダイモスをスキップしてコン・バトラーVからいきなりガンダムに行っちゃったのはちょっと残念。
最後に出てくる冽史の容姿に対する描写が素敵。この一言のために、アニメ談議を続けたといっても過言ではありません。男の子しか出てこない話が好きな方にどうぞ。

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