悪魔のミカタ666 (4) スコルピオン・デスロック(下)

イハナと奈々那が生徒会長の座をかけて争う体育祭が、知恵の実《グレイテストオリオン》の影響で熱血化する中、宣戦布告した洋平に動きがないことにコウは疑いを――熱い心が勝つスコルピオン篇クライマックス。
今巻冒頭の見処は、コウとヒロイン達と彼らの両親が一堂に会して執り行われる体育祭のお弁当タイム。レジンキャストミルク(藤原祐) *2のように、この娘もこの娘もまとめて面倒見ちゃえ、とハーレム化に理解を見せる母親は何人か記憶にありますが、ヒロイン達の両親が揃って静かに登場するっていうのは、あまり記憶にありません。
それぞれの親の見ている前で痴話喧嘩の謝罪を複数の女の子にしなければならないコウの肩身の狭さは、想像するだに恐しい。
洋平とコウの戦いは、知恵比べ「願いをかなえる知恵の実をどう使うか」がキモになっていて嬉しい。過去のグレイテストオリオン*3の使い方を考えれば、予想できたはずではあるのですが、なるほど!感のある驚きの展開でした。お薦め。

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