クドリャフカの順番「十文字」事件

yomimaru2005-07-13

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カンヤ祭の謎を明らかにする古典部の部誌「氷菓」を刷り過ぎたからさあ大変。あの手この手で完売を狙う面々だが、〈十文字〉からのメッセージの謎に迫り――人が死なない学園ミステリーシリーズ第三弾。
同人活動に余念がないらしい伊原摩耶花、「わたし、気になります」の千反田える、データベースを自認する福部里志、灰色の青春と脳細胞の折木奉太郎、それぞれの一人称が切り替わる特殊な形式になっています。
同人誌の印刷だと、200部で印刷原価120円の本って、A5版なら24頁〜28頁ぐらい。私なら、30部ならコピー本を選びます。摩耶花が部数を間違えるのも当然だ。
里志の奉太郎に対する対抗心、えるの真っ直すぎる不器用な頑固さ、才能というものに対する摩耶花の真摯な態度など、見どころ満載の今巻、既刊*2 *3と一緒にどうぞ。

サンデー毎日で

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2ちゃんねる情報*1から、サンデー毎日2005年7月24日号*2入手。
婦人公論編集長・現コラムニストの水口義朗が半頁をさいて、ライトノベルよくわかる現代魔法(桜坂洋)シリーズ*3を取り上げています。ラノベ初体験のおじさんがラノベ未経験のおじさんに、「はじめてのらいとのべる」を手探りで伝える雰囲気。
時代を先取りしたがゆえに当初は異端と思われた作家として、筒井康隆小松左京星新一と対比して、桜坂洋を紹介していました。