輝石の花

yomimaru2006-09-19

bk1
著:河屋一 画:山基海苔 富士見ファンタジア文庫*1

村を《黙》に襲われ孤児となったベルネージュは、彼女を救うために《黙》に立ち向かった幼馴染みカッサの体の異変を知らされ――信じられるのは君だけ、の感動長篇ファンタジー、第18回ファンタジア大賞努力賞受賞作。
題名からして宝石蘊蓄が読めるのかな、と思っていたんですが、トワイライト・トパァズ(佐々原史緒) *2やイリスの卵(岡野史佳) *3 *4とかとは違って、宝石そのものが持つ魅力や魔力よりも人がなす《歌》を重要視している印象。悪者が《黙》なので、当然といえば当然なんですが。
他人に頼らない、他人を信用しない、とにもかくにも二人(と一妖精)だけで、というカッサとベルネージュの生き方を見ていると、どうにももどかしい。これだけ信用できそうな大人に囲まれているんだから、少しは相談したらどうか、大人に騙された経験も大人に迫害された経験もないのに……と思ったりも。それだけカッサの父親の姿勢に問題があった、ということなのかも知れません。
本当にチョイ役の委員長キャラ ヘレンの活躍がドラマガ掲載の短篇で見られることに期待。

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個人書評・感想サイトのリンク集LightnovelersLinksでサイト名があいうえお順に並んでいるのを見て、更新順なら頻繁に使うかも、なんて思ったり。はてなグループで共有のアンテナとかって作れるんでしたっけ? それともはてなでは、誰かの個人アンテナに任せないと無理なのかな。この数だと有料になっちゃいそうですが。

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