ねこのばば

yomimaru2006-12-04

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病弱なはずの若旦那に何故か食欲が。妖たちの過保護からくる日頃の鬱憤を晴らすべく、外出しようとする若旦那について歩く新参者の金次には、どこか浮世離れした風情があって――若旦那の寝床探偵シリーズ第三弾の短篇集。
幼馴染みのお春の結婚話にどこかアンニュイになってします若旦那「たまやたまや」には、恋愛に対する劇的なロマンを身近に知ってしまった者の不幸が。その時はその時で、今はひとまず一歩踏み出してみるのも必要かも、と思わせます。
犯人の動機に「何故人を殺してはいけないのか」とか「皆と一緒だったから殺してしまった」とかの、今日的なテーマが含まれているのが心に残りました。豊かになって爛熟した時代背景が現在と合っているのかもしれません。お薦め。

このラノ2007分析 雑感

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このライトノベルがすごい! 2007*1分析、日頃ライトノベルの感想を積極的にネットにあげている方(というよりも、日頃巡回している感想サイト、といった方が正確かも)とは違った指向性の方々にも興味を持ってもらえたようで、「マニア層好きの本は知らない・読んでない」という感想が、予想していたよりも遥かに多いのに気付きました。
考えてみれば当たり前なんですが、知らない(読んでない)本については、読後感想はアップされないのですよね。また、知っている・読んでいるからといって、感想を書くとは限らない。思い返してみれば自分だって、読んだ本全部の感想を書いているわけじゃない。
「ネットで支持」という言葉のあやふやさ(?)を実感するとともに、一枚岩じゃない色々なファン層があるからこそ、の面白さを感じました。
様々なご意見、ありがとうございました。さらに分析を進めたい方がいるかもしれないと思い、(-A)と(B)の全値を以下に掲げておきます。新しい発見があったら是非!

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