よくわかる現代魔法 ゴーストスクリプト・フォー・ウィザーズ

yomimaru2004-09-22

「一ノ瀬弓子クリスティーナはパンツをはいていない。」この衝撃的な第一文。まさかパンツはいてないをこんな形で使おうとは。

縞々パンツは単なる惹句ではありません。冒頭から最終バトルが終わった後まで、はいてないことを匂わせる描写があるのはもちろん。そして何より、パンツは、弓子の傷付きやすい心を守る鎧であり、トモダチの象徴でもあるのです。弓子の成長の鍵に昇華されるパンツ!
描写の巧みさには、ますます磨きがかかっており、第1作*2、第2作*3、そして本作と、作者の成長を見守っていけるのは楽しいですね。
先月今月と映画バック・トゥ・ザ・フューチャー*4 *5 *6に物語構造がちょっと似ている作品が出ているのはやはり共時性でしょうか。
過去と未来を行ったり来たりで時間の流れをグチャグチャにするのが楽しいPART 2は、涼宮ハルヒの消失(谷川流)*7
過去の女性との因果律に反する(かもしれない)ドクの初恋を実らせることができるか、PART 3は、吉永さん家のガーゴイル4(田口仙年堂)*8
そして本作は、マーティと過去の父親という臆病な鶏が協力のすえ真の勇気と友情を知る王道中の王道のPART 1に相当します。たらいが導く弓子の成長とこよみとの友情。
絶対のお勧め!