想いはいつも線香花火

yomimaru2004-10-20

炎術使いの宗家に生まれながら術がまったく使えない優夜。彩雲、美空、美風の三人姉妹に妄想を膨らませつつ修行に励む彼だが、美風の師匠と勝負をすることになり――
優夜の一人称でエッチな妄想が爆発していますが、秋桜の空に/お姉ちゃんの3乗(竹井10日)*2とかの方向性ではなく、それは舞い散る桜のようにの舞人の語りとの共通性を感じました。
合わない人には「ギャクが寒い」「品がない」などと言われそうな文体ですが、私は面白く読めました。セクハラ発言に堂々と答えんとする同級生の女の子山梨がなかなか好印象。
宗家の生まれとかだと、実はとんでもない素質が主人公に隠されていて、まだ開花していないだけだったり、イヤボーンだったりするのがありがちですが、本作のオチでは安易に流れず、なかなか知恵を絞った展開になっています。
このままエッチな妄想路線の一人称で進んでもらいたいですね。