マージナル・ブルー 空曜日の神様

yomimaru2004-12-08

bk1
著:水落晴美 画:狐印 電撃文庫*1

事故死した姉真琴(まこと)のかわりに、と、同じ名を付けられた真人(まこと)。姉を忘れられない母の振舞いに自分を見失いそうになる彼は、世界の境界を語る少女葵に惹かれ始める――
serial experiments lain*2を思わせる冒頭ですが、その他にも、吸血鬼美夕*3「操の宴」や観用少女(川原由美子)*4「宝石姫」の要素が絡み合っている感じ。
これら3つの要素は、空曜日、葵と彼女に寄り添う茜、真人の3つにそれぞれ対応しており、lainの不条理さ、「操の宴」の怖さ、「宝石姫」の残酷さが本作では昇華されています。
護くんに女神の祝福を!(岩田洋季)*5とはちょっと違った、初めて女の子とつき合うときってこんな感じかな、という、真人の初々しい浮かれ具合がいいです。