ソウル・アンダーテイカー

yomimaru2005-02-14

bk1

脳天気少女比呂緒への今年の誕生日プレゼントは、黒猫と銃と新しい友達。天賦の才を見込まれた彼女は、頼りなくも芯は強い成仏屋を目指す――ある種の子育てコメディですね、これは。
表紙や挿絵が全然頭に入ってこなくて、全編これ川原泉の絵を思い浮かべながら読んでました。たとえば、比呂緒は甲子園の空に笑え!*2豆の木学園ピッチャー春日晴彦のぽやーっとした感じ、ハンニバルは物理の魔術師監督広岡、蒼義は敵校の監督高柳さん。
説教臭くない窓ぎわのトットちゃん(黒柳徹子)*3とか、藻屑をさらに発展させたいつか猫になる日まで(新井素子)*4みたいな感じ。
馬鹿と呼ばれる比呂緒を周りの者が何とかしてちゃんとさせようとして挫けていく会話が楽しい怪作です。