烙印よ、虚ろを満たせ。SCAR/EDGE 2

yomimaru2005-10-02

bk1

烙印システムの実験都市〈オケアーノス〉で開催される大会に参加したエアライフル奨学生ちひろ。気になる少年キズナと似た雰囲気を持つ少女カラの思わせぶりな言葉に翻弄されるちひろだが――ネオ・サイコ・アクション第2弾。
どことなくEver 17*2 *3のLeMUを思い出させる舞台設定が好みです。
前巻*4に引き続き、男前なちひろに心揺れるキズナ。クライマックスのカラとの対決でもそうですが、今巻では彼にもいくらか成長が見られます。でもやっぱりちひろの方が〈漢〉かな。
カラの持つ傷と、「アデュー」と言って身を投げるところなど、発現する必殺技の描写に迫力あり。からっとした彼女の語り口と、心の傷のギャップがたまりません。
人に頼ることを覚えたキズナと姉未冬。次巻では、未冬の日常生活での活躍と、実年齢が弟より幼い、という設定を生かした展開に期待。というか、コメディ基調の短篇集出ないかな。