フェルマーの最終定理
フェルマーの最終定理「xn + yn = zn (n>2)の整数解はない」を巡る数学者たちの3世紀に及ぶ悪戦苦闘の日々を描くノンフィクション。
計算機科学や論理学、相対論や量子論の教科書やブルーバックスなどの本を最近また読むようになりました。中高生のときにどうにも理解できなかった事項が、この歳になって読み返すと結構すらすらわかるようになっていたりして、なかなか快感。歳をとるって重要ですね。
数学への招待(矢野健太郎) *2を読んだあの頃を思い出そうと、手にとってみた本書なんですが、名前だけは知っている数学者の為人が面白い。コーシーがどうにも嫌な奴とか、チューリングは同性愛者とか、谷山の自殺とか。
各種の定理の証明などが補遺にあげられているんですが、どれもこれも懐しい。補遺7に載っている「2=1」のパラドックス、最近どれかのミステリーでまったく同じ「証明」を読んだ記憶があるんだけど、何だったかしら。
ワイルズも7年間一人だけで考えてこの証明に成功したとのこと。半年や1年新刊が出ないからといって、枯れたなんていうのはやっぱり失礼、ということかも。
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