超・ハーモニー

yomimaru2006-08-19

bk1
著:魚住直子 画:丸山誠司 講談社文庫*1

お姉ちゃんになって帰ってきた兄を前に、有名中学にしっくりいかない響は、不思議なメロディーを聞く――隠された不協和音で爆発寸前物語。
クールを装う少女が憧れの理想の女性と出会う 非・バランス(魚住直子) *2が面白かったので文庫2冊目を手にとりました。
勝手?な親の期待に反抗しきれないままに鬱憤をつのらせていく響の姿は、たとえばレレジンキャストミルク 4(藤原祐) *3で敵キャラに騙される彼みたい。
ちょうど、異形の《兄》がきっかけとなって爆発するところも相似形。児童文学電撃文庫も、根底に流れるモチーフに共通性がある、ということですね。
爆発することがきっかけて何かが止まるレジン〜と、何かが動きだす本作と、で、方向性が違うのは、誰を主人公に持ってくるか、だけの違いなのかもしれません。

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