親鸞の不在証明

著:鯨統一郎 画:柴田ゆう 祥伝社ノン・ノベル*1

浄土真宗中興の祖 蓮如に親鸞の謎を問い質す六郎太は、蓮如が遭遇した陰惨な連続殺人事件の話を聞くが――時空を超えた大仕掛ミステリ。
蓮如がいかに重要な役割を果たしたか、については、同じく歴史系ミステリでデビューした井沢元彦の逆説の日本史 中世神風編*2などで知りましたが、その蓮如自身が殺人事件の謎解き役として活躍。
縁結びの神 菊理媛(きくりひめ)が舞台設定で重要な役割を果たすんですが、その語感が暗く、深い、夜の泉。―蛇々哩姫(萩原麻里) *3を思わせて、八ツ墓村(横溝正史) *4のような連続殺人のおどろおどろしさをいやがうえにも盛り上げます。
読了後にこの題名を見直して愕然。

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*1:ISBN:4396208189 bk1 junku rak ac amazon bm mm

*2:ISBN:4094020063 bk1 junku rak ac amazon bm mm

*3:ISBN:4062557479 bk1 junku rak ac amazon bm mm

*4:ISBN:4041304016 bk1 junku rak ac amazon bm mm