動物園の鳥

yomimaru2006-10-23

bk1
著:坂木司 表:石川絢士 創元推理文庫*1

動物園での野良猫虐待事件の解決を依頼された、叡知溢るるひきこもり探偵 鳥井。彼の精神的庇護者 坂木は、現場で意外な人物に出会う――相互依存の嵐ストーリー完結編。
本作を読んでいて、登場人物の設定上の年齢と喋り内容の年齢が乖離しているアニメって昔は結構あったなあ*2なんてことを思い出しました。
前々巻*3、前巻*4でも感じたのですが、子供のまま成長し切れなかった部分を持つ鳥井に焦点を当てているように見せつつも、坂木自身が持つ「子供」を強く感じさせる一人称。歳相応でない能力や地位を持ってしまった「子供」が活躍する、という展開はライトノベルだけのものじゃない、ということかも。
本シリーズ登場の料理のレシピを掲載した特別付録 鳥井家の食卓ですが、やっぱり手間をかけているなあ、という印象。坂木がいない状況で一人食なら、ここまでやらないんじゃなかろうか。
本シリーズ、腐女子受けが良いと聞いたのですが、鳥井の坂木に対する態度はツンデレの一種だよな、と思うと納得かも。

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