雅先生の地球侵略日記

著:直月秋政 画:昼間行燈 ファミ通文庫*1

地球侵略に奔走する堅物美人補佐官ワルザードの悩みは、正義の戦隊 アースファイブよりも、上司サーティンのやる気のなさ――侵略者と正義の味方の馴れ合いコメディ、第8回東放学園特別賞受賞作。
朝日新聞社から出直している『ARIEL』(笹本祐一) *2が、宇宙からの侵略者と戦うスーパーロボットモノであるならば、本作はまさにそのスーパー戦隊版。艦長ハウザーに叱られる経理部長シモーヌの構図は共通しているんですが、不肖の皇子サーティンに対して体罰も厭わない家庭教師あがりのワルザードに春は来るのか。
アースファイブに変身する5人の高校生の屈託のなさは、嫌々ながらARIELに登場してはキれる絢とは大分違う感じ。この明るさと暗さが戦隊モノとロボットモノの差なのかも。

><