疾走れ、撃て! 2

高校男子ならカルボナーラよりミートソースの方が喜びそう

補習で休暇が減らされては、理宇へのアプローチ作戦に支障を来たすと焦る余り、部隊の面々に当たり散らして評判を落とし、理宇とも喧嘩する始末。ミヅキの恋のライバルにして上官の虎紅は、そんな二人の姿に――将を射んと欲すれば、まず腹を射よアクションラブコメ
本書の学兵達には、「徴兵制」「学徒動員」の悲惨さはあまりなくて、むしろ、自分でその職業を選択して淡々と日常をこなすかのような態度が見受けられます。軍も会社もブラックだけじゃない。
こういう雰囲気って、『E.G.コンバット』(秋山瑞人) *2にもあります。食事のシーンで何が出てくるか、が重要なのかも。
今巻では、豆かんが重要なキーアイテムになっています。みつ豆やあんみつじゃなくて、えんどう豆と寒天だけに蜜だけのシンプルな構成、その割に値段が高い豆かんを選ぶところが渋い。『梅むら』*3からお取り寄せか。
虎紅とミヅキの恋の鞘当てですが、何だか二人の間に妙な連帯感が生まれつつあるようで、このまま「無銭飲食列伝」/『イリヤの空、UFOの夏』(秋山瑞人) *4路線に突っ走って欲しい。

><