ラノサイ杯 vs. このラノ2010

ラ管連合国による S U G Î 包囲網を突破せよ

同じウェブ投票でも、匿名投票の『このラノ』ランキングに対して、誰が何に投票したのかはっきりわかるのが、ライトノベルサイト杯ラノサイ杯は、感想サイトを持っている人が投票の中心になっています。
このラノ』編集部が「作家・評論家・ライター・ライトノベル系イベント関係者・大学サークル・インターネットでのライトノベル系情報発信者などライトノベルに精通している」と考えて投票を依頼した協力者や、『このラノ』の匿名のウェブ投票者と、ラノサイ杯の投票者の関係は、一体どうなっているんだろう、と考えてちょっと試してみました。

やったことは単純。昨日の分析結果のグラフに対して、2008年下半期・2009年上半期のラノサイ杯で投票数が多かった作品の題名に、橙色で色をつけてみました。
グラフを見ればわかる通り、橙色になったのは、昨日先物ラ管連と名付けた領域およびその周縁の作品ばかりで、『このラノ』編集部による「インターネットでのライトノベル系情報発信者」という判断は結構当たっている感じ。

神様のメモ帳〈4〉 (電撃文庫)

それから、ラノサイ杯の投票者層と、『このラノ』のウェブ投票者は、かなり乖離していると考えられます。
もう一つ気付くのは、『神様のメモ帳』の位置! 完全に先物ラ管連ラノサイ杯ゾーンの中心。S U G Î 包囲網がここまで敷かれているとは!
杉井光作品がこのゾーンを抜け出して、ネットで多数の信者を得たり、広く一般に支持されたり、という時代が果たしてやってくるのか。

GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン (2)下 (電撃文庫)

杉井光の新作が、おさんどん得意な男のコのところに美少年が突然やってきてドギマギ――の微BLストーリーで、今までの支持層を捨てて一旦揺籃ゾーンに戻ってから女性読者を獲得する、とか、そんな冒険展開があると面白いんですが。
もっとも私だって、こういう微BLストーリーは結構好きだし、以前のシリーズで雌雄同体ヒロインを登場させた川上稔の『境界線上のホライゾン』もゾーンに入っているぐらいなので、こんな冒険をしたとしても、その呪縛からは抜けられないかも?

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