新本格魔法少女りすか

yomimaru2004-08-07

書下し「不幸中の災い」。人によってはかなり抵抗がある第2話のラストから、小学生主人公二人の愁嘆場を期待していたのですが、やってくれました。まさにその展開。こういう喧嘩のシーン好き。戯言シリーズいーたんもそうですが、無理に背伸びしていて自分はそれに気付いていない少年、というのが西尾維新の特長とするところなんですね。今回はりすかの今回はりすかの「お兄ちゃん」が出てくるだけに、ますます創貴の背伸び度合が見え見え。大人ぶろうとするが故にひたすら酷い目に合う創貴。偉そうに振舞いたいというこの態度が子供の頃の自分に重なって、何とも気恥かしく、ある種の快感を覚えます。創貴自身がそれを自覚してのラストは第1話のりすかのセリフ「だからずっと! 友達でいよーね!」に対する答えになっていて、心に響きました。
ファウスト掲載時から、萌え倒置語法というのは新しい手法だと思ってたのですが、長崎出身の他のキャラもこの話し方をしていることが判明。使うと微妙なのは、高校生男子。