そのとき翼は舞い降りた/そのとき鋼は砕かれた/そのとき君という光が

yomimaru2004-08-22

銃姫*4シリーズ作者の本来?の分野でのシリーズ、フランチェスカ・ドラコーンと悪神(ゼフリート)の籠手、ですが、籠手をめぐる争いや彼女の恋の行方より、何より、守銭奴大活躍が実にいい! パタリロ!にせよ、爽快な守銭奴モノの主人公は、大成功してもさらにどんでん返しがあり、結局は得たお金を失ってしまう、それでも常に前しか見ていない。反省すれども後悔せず、といった感じがあります。このふっきれ度合が、たんなるけちとの差なのでしょう。
すぐに暗い話になってしまいそうなフランチェスカの境遇も、その漢っぷりで湿っぽさが払拭されていて、読んでいて実に楽しいですね。これからも花登筐の世界を追求しつつ、シリーズが続くことに期待。ボーイズラブ風味ではないので、銃姫を読んだことがある人なら安心して読めるはず。お勧めです。