水月 〜この世界に足りないもの〜

yomimaru2004-09-01

著:蕪木統文 画:土山にう ファミ通文庫*1

コンシューマ版フルボイスの水月 迷心の発売情報を知ったのと、ノベライズが一般向け文庫で出てるということを先日知って。
今までにプレイしたノベルゲームの中でも、水月は、主人公の心情にやられた一番の作品。もちろん雪シナリオの「僕はそれだけでうれしいなあ…」です。雪から花梨への乗り換えエンドとそのきっかけの風船のシーン。このあたりのシーンはコンシューマ版になっても絶対になくならないはず。ゲーム本編では、日常会話の楽しさも特筆すべきところなので、楽しみ。PC版で同じキャストでフルボイスで出し直してくれれば。
この本では、花梨に焦点が当てられているのか、彼女の新しい魅力に気付かされるような印象を受けました。エンディングも私向け。伝奇ものっぽいゲーム本編の描写が、SF設定っぽい描写に変わっているので、この差を味わうのも面白いですね。
何はともあれ、ゲームやりたい気運が高まるきっかけになって良かった。ここのところずっとゲームから小説に興味の中心が移動しているだけに。