チェンジリング―赤の誓約(ゲァス)

yomimaru2004-09-06

著:妹尾ゆふ子 画:金田榮路 ハルキ文庫*1

妖精を見る視力を持つがゆえに何かと引込み思案になるイジイジ眼鏡ヒロイン美前。本作も、カラミティナイト(高瀬彼方)*2 *3 *4同様、主人公のへたれ具合を楽しむ話。「志村、後ろ、後ろ!」ってやつです。美前の身辺調査をする探偵(?)と登場人物の会話の章と、美前自身を中心に描かれる章が交互に書かれているのが効果的。
この作者の作品は過去にも何冊か読んでますが、メインがステーキのつもりでコースを頼んだら素麺が出てきた、というような印象を何回か受けたので、今回は最初から素麺のつもりで読みました。あっさりしたこの感じも悪くないです。
この日記のために書誌を調べて初めて、完結編*5が出てるのを知りました。なるほど、ここまでが前菜で、メインはまだだったのですね。