彩雲国物語 想いは遙かなる茶都へ

yomimaru2004-10-06

任地茶州に向かう秀麗と影月。しかし彼らを襲う影が――ということで、科挙を高得点で合格した初の女性官吏と少年官吏の苦労を描くシリーズ第4段。今回は茶州での敵が明らかになるまでを描いており、まだまだ先は長そうです。
恋愛感情から離れたがる秀麗の廻りには、敵も味方も美丈夫どもが勢揃い。静蘭や燕青の過去も次第に明らかになってきており、秀麗は、いつ誰を選択するのか。興味は深まります。
今巻は、酔えば醉うほど強くなる、って酔拳*2かよ!と突っ込みたくなる影月の活躍が光ります。年長者を教え悟す苦労人なのですが、また、平静の温和な人格が影月であるのに対し、酔ったとき乱暴な暗い人格が陽月である、というこの名前の反転現象が面白いですね。インターミッション パートII(笈川かおる)*3にも似てる。
激ニブ影月とツンデレ(まだツンだけですが)香鈴の年少カップルの今後に期待。