日記、その他の短編

昨日の文学フリマで入手した掌篇集。砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(桜庭一樹)*2の先日の感想で触れた白倉由美の、漫画ではなく文章の同人誌です。小説と詩の中間にあたるような掌篇が8つと日記。
中でも「バクの夢は甘い綿菓子」など、題名からして、先日読んだ砂糖菓子〜と対比され、興味深いものがありました。桜庭一樹は副題にもある通りLollypop(ぺろぺろキャンディ)系で、なめているうちに次第に減っていく硬質の甘さなのですが、白倉由美は綿菓子系の砂糖菓子で、放っておいても消えていってしまうような儚い甘さという印象です。
大塚英志編集の漫画ブリッコにイラストとかを描いていた頃は確か、星の時計のLiddell(内田善美)*3 *4 *5草迷宮・草空間(〃)*6が好き、と言っていたような気がします。
桜庭一樹って世代的にはどの辺りなんだろう。実は同世代だったりするのかな。