フェルマータ
自分以外の時間を止めることができる襞(フォールド)能力を持った主人公、この能力をひたすら女性を脱がしては元に戻したり、大人のおもちゃを進呈したり、と、なんともくだらない使い方をするのですが、この能力でハッピーエンドにつながるのは凄いです。
劇中劇にポルノ小説が出てくるのですが、全然実用性がない。もともと外国のポルノって、現代モノは全然共感できなくて、往年の富士見ロマン文庫のようにある程度時代が離れている方がかえって盛り上がるのですね。
白水Uブックスって、海外現代小説・海外純文学のシリーズ、という認識だったんですが、こういうバカ小説もあるのですな。というか、えっちな作品が実用性がなくなるほどに時代を経て、それでもなお生き残った場合は、純文学に変貌する、ということなのかも知れません。
