SD文庫の謎を斬ル

スーパーダッシュ文庫の謎とか、BAD_TRIP (2004/10/26)とかを読んでずっと気になっていたので、12月の桜坂洋の新刊の題名 ALL YOU NEED IS KILL についてもう一度調べてみました(前回)。こういう調査には、1000時間ヒアリングマラソンで有名なALC英次郎が便利なようです。
まず、kill には他動詞の他、自動詞や名詞の用例があります。また、all you need の用例によれば、is の直後、動詞の前の to は省略するのが普通だそうです。
結局、「やらなければいけないことは殺すだけである」「殺すだけでよい」という場合は、``All you need to do is kill.'' ということになりますね。
これからさらにto doを省略したということになるので、ALL YOU NEED IS KILL(著:桜坂洋/画:安倍吉俊)*1というタイトルは、「間違った英語を広めようとしている」わけではなさそうです。
それにしても、1月以降の発行予定が3冊しか発表されていないのは、ちょっと寂しい。何か隠し玉があるのかも?

追記
BAD_TRIP (2004/11/18)によると、ライトハウス英和辞典第2版にも、「to が用いられないことが多い」と記載されているとのことです。ありがとうございました。(2004/11/20)