四国一周殺人おにごっこ幽霊事件 京都探偵局
トラベルライター伊集院光也を『鉄路の旅』の読者が追いかける四国汽車旅おにごっこで、彼を最初に見つけたさゆりが死んだ。彼女の妹冬美からの依頼を受け、麻衣子と美奈子はボディガードの日下とともに、一路四国へ――幽霊は出てきません。
ライトノベル☆めった斬り！(大森望/三村美衣)*2の紹介を見て手に取りました。紹介文と本書冒頭を合わせて見れば、犯人が誰かは簡単に予想がつくのですが、この手の話には目がないもので。しかし、プロの書評家が書いてもこうなるのだから、ミステリーの紹介は実に難しいですね。
このシリーズを読むのは初めてなのですが、主要登場人物は大学卒業済みだし、時刻表や旅先情報が乱れ飛ぶ旅情トラベルミステリーだし、で、新書で出てもおかしくないような気すらします。もとネタは気まぐれ列車は各駅停車(種村直紀)*3とのこと。
それにしても、麻衣子の恋人の日下くん、全然活躍していないのです。一緒に行動しているのにセリフもほとんどないような。全員22歳よりは上だし。ティーンズハートもずいぶん様変わりしたようです。
