ゴスペラー 湖底の群霊

yomimaru2004-12-21

bk1
著:岡田剛 画:増田幹生 ソノラマ文庫*1

傭兵あがりのような肉体派の神父と彼に育てられた捨て子美樹の共同生活は、教会の自殺死体や隣町の猟奇殺人、「死ねない女」由希子の登場で狂い始める――ソノラマ文庫新人のデビュー作。
表紙の雰囲気だと、殺し屋の元にやってきた少女、ということで、レオン*2の切なくも凶暴なアクションラブロマンス系かなと思っていたのですが、もっとほのぼのしたアクション家族愛系。
裏の仕事を持つ神父の不思議にユーモラスな性格もいいし、ところどころ挿入される美樹の日記のラストでの使われ方がかなり好み。神父に裏の仕事を持ってくる刑事山本の貧乏臭さも光っています。
次回作に期待。