大博打

yomimaru2005-01-04

bk1
著:黒川博行 画:西口司郎 新潮文庫*1

誘拐犯人が要求した身代金は、金塊二トン(時価32億円)。この重量をどうやって受け渡すのか、犯人と大阪府警の知恵比べが始まる――誘拐ユーモアサスペンス。
誘拐モノで好きなのは、身代金と人質の交換が無血で行われるものですね。大誘拐(天藤真)*2同様、本作も、ついつい誘拐犯側の味方になって、成功しろと応援してしまう、そういう不思議な魅力があります。
犯人と誘拐された被害者のやり取りはコミカル、展開もスピーディで、一気に読める娯楽作です。お薦め。
誘拐モノでは、料理が美味しかった新井旅館が舞台の修善寺・紅葉の誘拐ライン(若桜木虔)*3も気になっているのですが、なかなか本屋でめぐり会えません。