バッテリー / 〃 II / 〃 III

yomimaru2005-02-04

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絶対の自信を持つ小学生ピッチャー巧が引越し先で出会ったキャッチャー豪。中学野球部で管理の荒波に揉まれる二人は――第35回野間児童文芸賞受賞作、第39回日本児童文学者協会賞受賞作。
先日完結した教育画劇版の単行本シリーズで読もうかと思っていたのですが、IIIには書き下ろし短篇掲載とのことで文庫版で揃えることに。
銀盤カレイドスコープ*4のヒロイン タズサは外に出すのに対して、巧は内に籠もるというタイプの差はあるものの、ときとして辟易とさせされる唯我独尊ぶりがたまりません。
野球が団体競技であり、必然的に巧の廻りを固めるキャラが多彩になるのが、巧の特異性をより一層引き出しているように思います。短篇「樹下の少年」は病弱な弟の話。青波かわいいよ青波。
IIIはすごいヒキで終わっています。我慢できずに単行本*5 *6 *7を買って読んでしまいそうだ。お薦めです。