丹下左膳 百万両の壷
隻腕隻眼の居候左膳(豊川)は、射的屋のおかみ お藤(和久井)と口喧嘩の毎日。自分の喧嘩に巻き込まれて刺された二八そば屋主人の孫を引き取ることになった彼らは――痛快エンタテインメント。
ツンデレヒロインとやるときにはやるそうでないときは丸で駄目少年が結婚して数年たつとどうなるか……みたいな感じの雰囲気。気っ風と威勢のいいお藤の啖呵と肩を丸めて街に出る左膳の姿の好対照、何故かゼロの使い魔(ヤマグチノボル) *2のルイズとサイトの将来を見ているようで、実に楽しい。
廃品回収屋の夫婦が、バッカーノ!(成田良悟) *3 *4のアイザックとミリア同様とんでもなく幸せそうで、トリックスターとして良いアクセントになっています。
クライマックスのアクションは、飛んだり回ったり忙がしいスピードで押す荒神(監督:北村龍平)*5とは方向性が違い、伝統的な時代劇アクションを今様に洗練させたもの。タメとかヒキとか間合いで押すのも良いですね。
封建主義と身分の壁に押し潰されのような貧乏臭い暗設定ではなく、どんな身分でも誰も彼も悪役以外はハッピーハッピー、人生楽しまなきゃ損々の時代劇。原作*6 *7 *8も読んでみよう。
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*2:ISBN:4840111057 blogmap MM bk1 junku ac amazon
*3:ISBN:4840224595 blogmap MM bk1 junku ac amazon
*4:ISBN:4840224366 blogmap MM bk1 junku ac amazon
*5:ISBN:B00013F55Q blogmap MM bk1 junku ac amazon
*6:ISBN:4334736904 blogmap MM bk1 junku ac amazon