奇蹟の表現 II 雨の役割

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再び修道院で働くことになった元マフィアのボス シマ。亡くなった娘に似た少女ナツにあいかわらず振り回される彼だが、またしてもナツの主張で、納骨堂に潜んでいた綺麗な子供オズをかくまうことになり――猪型サイボーグ ハードボイルド。
前巻*2では、修道院に潜む陰謀を暴いたシマとナツのコンビですが、今巻では、彼の正体を探る警察官イルマが〈危険な女〉のポジションに立ち、いい感じにハードボイルド風味が増してきました。主人公シマがナツを見る視線があくまで「娘」なのもいいですね。
利己的にみえて結局シマやナツのいいなりになってしまう情報屋ミクニ、ナツと折合が悪い新任の副院長スギノもいい味出してます。お薦め。