群像で その2
群像2005年10月号*1掲載の「コンラッドの末裔たち 1900/2000 桜坂洋、平山瑞穂、山崎ナオコーラ論」(福嶋亮大)。次の4作が主な批評対象。
- 闇の奥(コンラッド) *2
- All You Need Is Kill(桜坂洋) *3
- ラス・マンチャス通信(平山瑞穂) *4
- 人のセックスを笑うな(山崎ナオコーラ) *5
20世紀のコンラッドと新世紀の三人の作品を、「時間のイメージ」に対する観点から対比する、というものでした。この評論、特集「小説の現在」の中の一篇なのですが、数々の評論の対象の中で、集英社スーパーダッシュ文庫、というのは異色です。
個人的には、解読「よくわかる現代魔法」〜黒猫とパンツと自由間接話法〜*6を書いたときに参考にした 解読「地獄の黙示録」(立花隆) *7で何回も引用されていたコンラッドの作品が、こんなところで登場してきたことにちょっと驚き。こういうのも共時性なのかな?