エネアドの3つの枝 女ぎらいの修練士

yomimaru2005-09-11

bk1

庶子に対する偏見と自身の美貌や性格から自由奔放に見られすぎるララは、あまりの美貌に上司から迫られて男も女も嫌いになった修行の道に入ることにしたセインに護衛され、政略結婚の嫁ぎ先へ向かうが――不器用な恋がはじまるロマンティック・ファンタジー
前作*2ではミシアをたきつけるさばけた元気娘として活躍したララですが、今巻では彼女の本当の望みがストーリー上の大きな鍵。奔放に見える振舞いと実は……とのギャップも見どころです。
深く付き合うことを異性に避けられてしまうような外見や評判を受けてしまった二人の不器用な恋、ララの芯を支える欲望、二人の行く末には、ゴールデンライラック(萩尾望都)*3にも通じるところあり。
素直になれない寡黙系治療師シーリアと船乗りヒューの二人の恋がどうなるのか、最終巻が楽しみ。

><