インサイド・ワールド

yomimaru2005-10-13

bk1

小惑星が地球に衝突して地球は滅亡する。そんな終末の中、ぼくはプレハブ小屋でロケットを作る少女春名に出会う――第5回電撃hp短編小説賞〈大賞〉受賞作。
ひとめあなたに…(新井素子) *2に似た設定ですが、話の展開は、ミッションの達成感の低さも含め、ロケットの夏*3の方が近いかも。
世界滅亡の不安は希薄で、そういう終末の中にもかかわらず、いつものように淡々と日常を過ごし続ける人々の姿が身近に感じられるのが不思議。
鎮也が完璧超人すぎる感じがしなくもないですが、昔の少女マンガでよく見た、私の好きなモチーフの一つをテーマにした「透明少女の無色なランデブー」が一番好み。