ザ・スニーカー 2005年12月号

yomimaru2005-10-28

bk1

中学最後の春休み、女の子からのデートの誘いに俺は――ハルヒに命令されて書いた私小説恋愛小説を古泉に見せる俺。ところがヤツの意外な感想は――涼宮ハルヒの退屈(谷川流)「編集長★一直線!」篇の完結。
女の子とのデートの様子をキョンが綴った恋愛小説、まさかこういうオチだったとは! 何というか、地面が一徹返しにあったような、力の抜ける爽快感があります。前話*2から期待を高めていただけに尚更。
愚者のエンドロール(米澤穂信) *3も登場人物が作ったストーリーが小説内で展開される作品ですが、本シリーズでは、長門キョンが書いた小説が全文掲載されていて、これはちょっと珍しいような気もします。
読書中に頭の中で構築した世界がぐらぐらと崩壊していく感覚は、シリーズ中でも随一かも。文庫が出てから読む派の人、刮目して待て!