野性時代 Vol.25

野性時代 vol.25 (2005 12) (25) KADOKAWA文芸MOOK 25

すべての偉大なる作品は、青春文学なのだ。の特集号。黄昏流星群(弘兼憲史) *2Barレモン・ハート(古谷三敏) *3も確かに「青春」ですね。
目当ての「少女七竈と七人の可愛そうな大人たち」(桜庭一樹)は、七竈の二人目の父親候補がやってくるストーリー。このシリーズ、最近の桜庭一樹にしては珍しく、雪風(神林長平リスペクト?)という美少年が出ていて、鉄ちゃんの彼のエキセントリックさがかなり気に入っているんですが、今回はあまり活躍なしだったのが残念。犬視点で、Air(KEY) *4のそら編を思い出しました。
青春文学の現在第7弾は「クローバー」(島本理生)。双子の姉華子にふりまわされる弟冬冶。初対面の女の子にファインマンの素晴らしさを説く理系男子な彼ですが、無欲の勝利? 何となくつき合うことになっても、全然嬉しそうじゃないところがいいですね。
次号特集は、「大人のためのキャラクター小説ライトノベルのその先へ」で、水野良須賀しのぶ桜庭一樹有川浩坂木司等が登場の予定。