誘拐症候群

yomimaru2005-12-15

bk1

托鉢の途中で知り会った高梨の子供が誘拐され、金の運び屋に指名された武藤は、被害額数百万円単位の連続小口誘拐事件を追う《警察内非合法捜査組織》の指導者 環とは離れて犯人探しに動くが――症候群三部作の第2弾。
私がついつい犯人に共感しちゃう誘拐モノは、金持ちに対する大口誘拐に限られることが本作と99%の誘拐(岡嶋二人) *2で判明。地道にコツコツ貯めたお金をとるというのはやっぱり駄目ですね。
不用心なネット使用者を狙う犯人の動き、そういえばウェブ日記黎明期ってみんな個人情報だだ漏れだったよなあ、というのを思い出しました。
環の聡明さは、翔んでる警視(胡桃沢耕史) *3とは冷たさの程度が違い過ぎで、犯人を追いつめるやり口には脱帽。倒叙でこういうやり方って新鮮で、唖然としました。ザ・ハングマンや隠密同心が好きな方は是非。