魔法鍵師カルナの冒険 3 流転の粉
師匠ミラを「お姉様」と呼ぶ依頼人ヴェルナは、カルナ同様、薄い胸。ああ師匠ってそういう好みだったのね、の衣裳を着こなすヴェルナの依頼は、質草を盗み出すことなのだが――鍵開けファンタジー第3弾。
前巻*2では男子との恋の予感を匂わせたこのシリーズですが、今巻の登場人物は女の子ばかりで、鍵開けという武骨な設定がやわらかく伝えられてきます。
結構悪辣だけど内心はイジイジ系だったりもする師匠等、周りの人々がカルナに触発されていく爽やか成長ストーリーなんですが、挿話されているエクセラの悪魔日記がスパイスになっていて、真っ直前向きそれなりに優秀なカルナの姿に嫌味がないところがいいですね。
次巻こそアネルカの健啖ぶりを！
