不味い!

yomimaru2005-12-19

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本当の美味しさを知るには、まずは本当の不味さを知るべし――自らの悲劇を綴る苦しみのエッセイ。
美術の世界では、本物だけを見続けないと本物はわからない、なんて言い方をすると聞いたことがあります。古今東西、美味しいものの話を書いた本は数々あるけど、この本はとにもかくにも、不味いのを列挙した珍本なのかも。
身につまされるのは「不味い蕎麦」の水そばの話。いいそばをつゆなしで名水につけて食べるときの、まだまだ人生修行が足りない寂しさがひしひしと伝わってきます。
時としてしみじみとした不味さが伝わってくる丸かじりシリーズ(東海林さだお) *2と合わせてどうぞ。

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