サーティスリー・マイナスマイナス・ドットドット

yomimaru2006-02-21

bk1
著:桜坂洋 ガールズメガネ 太田出版*1

メガネが好き。すごく好き。そう繰り返す彼女と一緒に塔を目指すぼく。トイレの落書きアジ文「天国に一番近い場所を探索せよ!」に惹かれて行動を始めたメガネの彼女とぼくの結末は――眼鏡よ熱く君を語れ*2、待望の新作、写真集に特別寄稿の短篇
将来決して交錯することはないだろう生身メガネの女の子達の写真の一方で、それとは違った形でこちらに踏み込んでくる小説内委員長顔メガネ。心に突き刺さる深さ鋭さリアルさは、描写される側の《彼女》と描写する側のいずれもが、メガネの魅力を熟知している証拠かも。
顔文字 (3 3) (- -) (・・) を読み下した題名は、あえて眼鏡を欠落させることでその存在感を増す効果アリ。ストーリーは軽いミステリ仕立てですが、メガネが最初から最後まで活躍するところ、メガネスキーの面目躍如です。
写真集に小説の組合せ、浅野ゆう子復活のきっかけになった写真集 Night On Fire!(立木義浩) *3大沢在昌が寄稿していたエピソードを思い出しました。桜坂洋の今年の進撃を予感させる一作。絶対のお勧め!
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