殺×愛 ―きるらぶ TWO―

yomimaru2006-02-22

bk1

僕 椎堂密と恋仲になることを願うサクヤは生徒会長 高天原に唆されて、交換日記にお弁当作りにデートと、定番のラブコメパターンを尽くすことに――本当に世界のため?の恋物語
本作の主人公 密に、どことなく虫が好かない印象を持った理由がはっきりしました。これだけの状況にいて、なぜ密は幼馴染み 来夏の気持ちに思い至らないのか。そんなはずがありません。密のは、聞き手(読者)に対して大事なところで嘘を言う。
そう気付いて読み返すと、このシリーズ、壮大な叙述トリックじゃないかとすら思えてきました。X雨(沙藤一樹) *2の〈飛空視鬼式〉のように、対天使の戦闘も、実は語り手の想像の産物なんじゃないか。
次巻では、何についても正直な嗜血症猫形少女にゃみちゃんの活躍に期待。

><