ROOM NO.1301 しょーとすとーりーず・つー

yomimaru2006-03-15

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珈琲にはちょっとこだわりの喫茶店で働く冴子。暇な店内に飛び込んできたお客は、女主人の親戚で、しかも冴子にも因縁が――えろえろだけじゃない愛の彷徨ストーリー、短篇集第2弾。
綾さんと痴漢電車の話を含め、雑誌の方で読了してるのが殆どだったので、今巻の興味は最後の書下し。
このシリーズ、結構な数の新キャラが出てくるんですが、どれもこれも皆どこかで繋がっていて、因縁の巡り合いが頻発。一本の線じゃなくて、複数の線で絡み合ってます。なんだか男女7人シリーズ*2 *3の人数を三倍ぐらいにして、しかもリンクの本数もずずっと増やしているような印象。「○○高校なんだって? ××って奴知ってる?」というフリが、うまく女の子を乗せるコツだなんて話も思い出します。
千夜子にも誰某の何々という繋がりがあるのですが、何故かその繋がりが薄いように感じています。濃密な人間関係の中で、最終的に健一が彼女を選ぶのは、彼女が健一を含む強連結成分の切断点*4だからなのかな、なんてことを思いました。

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