マルタ・サギーは探偵ですか？ a collection of s.2
異世界からやってきた探偵マルタ・サギーと彼の好敵手怪盗ドクトル・バーチを取り巻く奇妙な人々の穏やかな日常とは――推理をしない探偵の短篇集第2弾。
探偵の方が訳ありで怪盗が負けがち、と、キャッツ アイ(北条司) *2とは役割反転のシリーズですが、「ニセ探偵のセレナーデ」では、世を忍ぶ仮の姿で出会う二人が急接近。
怪盗側の面々が、全員幼な子を見るような暖い眼差しでマルタとリッツの探偵組を見ているところがいいですね。
菓子店のオーナー マリアンナとして振舞うバーチの好みの香水の匂いが杜松。ワコルダー*3とくればサリチル酸メチル。読んでいる間、肩凝りの膏薬湿布を背中に貼っている怪盗の姿が頭に浮かんで困りました。
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