ぼくのメジャースプーン
惨殺されたうさぎの姿に心を閉ざしてしまった幼馴染ふみちゃん。犯人に罰を与えるべく、自分が持つ不思議な力の正体を見極めるぼくは――あの子を想って戦うぼくの罪と罰。
トゥインクルスターのんのんじー(竹本泉) *2と同じくヒュプノボイスを持つ小学四年生の《ぼく》ですが、新本格魔法少女りすか(西尾維新) *3の創貴同様、小学四年生にしては賢すぎ。理と情の精神年齢のアンバランス、というのが、こういう特殊な設定を《普通》に見せるポイントなのかも、と感じました。
倒叙的に、犯人にどんな罰を与えるか、の推理モノの形をとっていますが、334頁のオチは凄い。同じモチーフにこだわった冷たい校舎の時は止まる*4 *5 *6、子どもたちは夜と遊ぶ*7 *8、凍りのくじら*9とはかなり違った構成が新鮮です。お勧め。
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*1:ISBN:4061824783 blogmap MM bk1 junku ac amazon
*2:ISBN:4592132505 blogmap MM bk1 junku ac amazon
*3:ISBN:4061823817 blogmap MM bk1 junku ac amazon
*4:ISBN:4061823752 blogmap MM bk1 junku ac amazon
*5:ISBN:4061823787 blogmap MM bk1 junku ac amazon
*6:ISBN:4061823825 blogmap MM bk1 junku ac amazon
*7:ISBN:4061824295 blogmap MM bk1 junku ac amazon