時をかける少女
何故か獲得したタイムリープ能力を自らの欲望と目先の問題解決に前向きに活用する女子高生 真琴は、今日も走る――初夏の街を駆け抜ける爽快青春映画。
とにかく、ヒロイン真琴が駈け、走り、コけて、転がる! 突然降って湧いた特殊能力にも躊躇せず、好きなものを食べ、トラブルも避け、そして失敗し、と、わずか数日のやり直しに躍動する彼女の姿が見ていて本当に楽しい。まさに、時を「かける」少女。
単なるリセットではなくて、一連のやり直しの経験がすべて彼女の血肉になって成長を促したり、そのやり直しがすれ違いを生じさせる皮肉もあったりと、隙のない展開。あくまで原案的な位置付けの筒井康隆版*3のヒロイン芳山和子は、理解ある叔母として登場。あくまで本人の自覚に任せる彼女の姿も現代的。大満足の時間を過ごすことができました。
大林宣彦版のメランコリックな映画*4とは打って変わった、弾ける時かけには、抜けるような青い空が良く似合う。早くDVD出ないかな。行けるところに上映館*5があるなら急げ! 必見のお勧めです。
- 追記
- 極私的マンガウォッチング「B館」のネタバレ時間軸解説図が素晴らしい。特にラストリープの解説が!
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