ジョン平とぼくと

yomimaru2006-09-22

bk1
著:大西科学 画:銀八 GA文庫*1

誰もが動物の使い魔を飼い馴らす世界、魔法の苦手な 重は犬のジョン平とともに、幼馴染みの鈴音の特訓を受ける毎日だが、新任教師の出現で――架空科学に彩られたファンタジー
てきぱきワーキン♥ラブ(竹本泉) *2 *3のパートナーを使い魔にして、ちまりまわるつ(竹本泉) *4の男女をいれかえたかのような世界観なんですが、すべてがゆるい竹本泉の世界に比べ、架空科学設定を緻密にしているところが大きな違い。考古学指向の竹本泉と物理化学指向の本作作者との差なのかな、なんて感じました。
主人公の重の、腰の重いこと重いこと。失敗しても前向きなちまりを思うと、この年頃の男の子ってやっぱり駄目だなあ、と思ってしまいます。
名詞列挙の魔法呪文で、植物名列挙のシーンが印象深い 空の色に似ている(内田善美) *5を読み返したくなりました。これが小川一水言うところの「魔法」か。

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